フォトフェイシャルは、シミや毛穴の開き、くすみを改善する人気の美容施術ですが、「ダウンタイムは本当に軽いの?」と不安を感じる方も少なくありません。赤みやかさぶた、ヒリヒリ感といった反応が出ることもあります。
この記事では、フォトフェイシャル後に起こりやすいダウンタイム症状をはじめ、施術後の経過や注意点、信頼できるクリニック選びのポイントまで詳しく解説します。施術後に後悔しないためにも、ぜひ最後までお読みください。

フォトフェイシャルとは
フォトフェイシャルとは、IPL(インテンス・パルス・ライト)という光を肌に照射することで、肌トラブルを改善する医療施術です。医療機関で受けるフォトフェイシャルは、エステの光フェイシャルと違って出力が高く、シミ・そばかす・赤ら顔・毛穴・小じわといった幅広い悩みに効果が期待されます。
光は肌の浅い層に届き、メラニンや毛細血管に反応して破壊や収縮を促します。その結果、肌のターンオーバーが正常化され、徐々に透明感のある状態に整っていきます。ただし、治療の一環として肌が一時的にダメージを受けるため、施術後には一定の反応=ダウンタイムが生じることがあります。
フォトフェイシャルの後に起こりやすいダウンタイムの症状
フォトフェイシャルは比較的ダウンタイムが少ないといわれますが、ゼロではありません。施術後には一時的に肌が反応し、さまざまな症状が現れることがあります。ここでは、実際に起こりうるダウンタイムの症状について詳しく紹介します。
1. 赤み・軽度の腫れ
照射直後に赤みが出るのは、IPLが肌の浅い層にある毛細血管やメラニンに反応した証拠です。この赤みは、軽度の炎症反応であり、特に肌が敏感な人にははっきりと出ることがあります。顔全体が火照ったように感じることもあり、腫れを伴うケースもあります。
冷却や軟膏の使用で落ち着くことが多く、数時間から1〜2日で引く場合が一般的です。ただし、腫れが数日続いたり悪化したりする場合は、必ず医療機関へ相談することが大切です。
2. ヒリヒリ感・火照り感
火照り感やヒリヒリ感は、熱を照射した直後に起きやすい感覚です。特に目の下や頬など皮膚が薄い部位では熱のこもりが強く感じられる場合があります。
この感覚は日焼け後のような状態で、冷やすことで次第に落ち着きます。洗顔時やスキンケアの際に沁みるような感じがある場合は、保湿剤の成分が強すぎる可能性があるため、無添加や敏感肌用の製品に切り替えると安心です。
3. かさぶたの形成とザラつき
フォトフェイシャルでは、シミやくすみに反応した箇所にかさぶたができることがあります。これはマイクロクラストと呼ばれる非常に小さなかさぶたで、指で触れるとザラザラするのが特徴です。
この段階で無理にこすったり剥がしたりすると、色素沈着や炎症のリスクがあります。洗顔やタオルの使用時は、こすらずにそっと扱いましょう。自然に剥がれるまで放置するのが安全で、1週間ほどで落ち着くことが多いです。
4. 水ぶくれや炎症になる
稀に、水ぶくれができたり、ヒリヒリを超えてピリピリとした強い炎症を感じることもあります。これは、出力が肌の許容範囲を超えていた場合や、もともと敏感肌の人に起こりやすい症状です。
この場合、感染症リスクもあるため、市販薬での自己判断は避け、必ず施術を行った医療機関へすぐ連絡してください。医師の処置が早ければ、跡が残る可能性も減らせます。
5. 一時的にシミが濃くなる(マイクロクラスト)
施術直後、反応したシミが一時的に濃く見えることがあります。これはメラニンが表面に浮き上がっているためで、やがてかさぶたとして自然に剥がれ落ちます。この濃化現象は不安になる人が多いですが、むしろ効果が出ているサインともいえます。ただし、しっかりと紫外線対策をしないと、その濃さが残ってしまうこともあるため、日中の外出は注意が必要です。
フォトフェイシャル施術後の経過と日別症状
施術を受けたあと、肌がどのように回復していくのか気になる方も多いでしょう。ダウンタイムの不安を減らすには、日別の肌の変化を知っておくことが大切です。ここでは、施術直後から2週間後までの肌状態の推移を具体的に説明します。
施術当日〜翌日
照射直後から赤み・火照り・ヒリつきなどの反応が見られ、肌がとても敏感な状態です。洗顔はぬるま湯で行い、低刺激な洗顔料を使用しましょう。メイクは当日は控えるのが理想で、翌日も症状が続く場合は避けるのが無難です。保湿は徹底し、皮膚のバリア機能が回復するまで丁寧にケアしましょう。
2〜3日後の肌の状態
2〜3日後は、赤みが徐々に引いてくるタイミングです。この頃から、反応したシミやくすみにかさぶたが現れることがあります。ザラザラした手触りが気になるかもしれませんが、絶対に無理に剥がさないことが大切です。また、外出時は紫外線を避ける工夫をしましょう。肌の再生が進んでいるこのタイミングで紫外線を浴びると、シミが定着してしまう恐れがあります。
1週間後の肌の変化とケアの注意点
1週間後の経過は、かさぶたが自然に剥がれ始め、新しい皮膚が現れます。明るく、なめらかな肌を実感できる頃ですが、再生されたばかりの皮膚はとても薄く敏感です。
ピーリングやビタミンC美容液などを再開するのは、この赤みが完全に引いてからにしましょう。保湿とUV対策を徹底することで、美肌効果をしっかりと実感できるようになります。
2週間後〜通常状態への回復
2週間を過ぎると、ほとんどの方が通常のスキンケアや生活に戻れます。ただし、肌質や施術内容によって回復スピードは個人差があります。このタイミングで再度施術を検討する場合は、最低でも3〜4週間は空ける必要があります。自己判断ではなく、必ず担当医と相談するようにしましょう。
フォトフェイシャルのダウンタイム期間中の5つの注意点
ダウンタイムの症状を悪化させず、スムーズな回復を目指すためには、日常生活での注意が欠かせません。ここでは、施術後に気をつけるべき5つのポイントを詳しく解説します。
1. 長時間の入浴・サウナ・激しい運動は控える
体温が上がる行動は、炎症や腫れを悪化させる恐れがあります。血行が良くなることで、赤みがぶり返したり、痒みが出たりすることもあります。施術後2〜3日は、シャワーのみにとどめ、湯船は避けるのが安全です。ジムでの筋トレやランニングも一時的に控えましょう。
2. 紫外線対策を行う
紫外線はダウンタイム中の肌にとって最大の敵です。日焼け止めはSPF50・PA+++以上を選び、日傘・帽子・マスクなどの物理的対策も併用しましょう。特にマイクロクラストが残っている間は、強い日差しに当たると色素沈着が起きやすくなります。
3. スクラブや摩擦の強い洗顔は控える
スクラブなどの顔への摩擦が生じる洗顔の使用は控えましょう。ピーリングやスクラブ入りの洗顔料は、角質を強制的に除去するため、新しい皮膚に刺激を与えてしまいます。
クレンジングや洗顔は「泡立てて、なでるように」が鉄則です。拭き取り時も、タオルを押し当てるように水分を取ると肌にやさしくなります。
4. アルコール摂取
アルコールは血管を拡張させ、肌の赤みを悪化させる場合があります。施術当日とその翌日は飲酒を控えるのが望ましいです。また、体内の水分が失われることで肌の乾燥を助長するため、せっかくの施術効果を減らしてしまう恐れもあります。
5. スキンケアを行う
低刺激・高保湿のスキンケアが重要です。ヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分を中心に構成されたアイテムを選びましょう。美容液やクリームは、化粧水で整えたあとに丁寧に塗布し、外気の刺激から肌を守るように仕上げます。
赤みがある期間の高濃度美容液の使用は一旦中止
ビタミンCやレチノールなどの美容成分は、肌が健康なときには効果的でも、赤みが残る状態では刺激が強すぎます。過剰なスキンケアは逆効果となるため、肌が落ち着くまでは「守るケア」に切り替えることが重要です。
ダウンタイムを抑えるためのクリニックの選び方
ダウンタイムを最小限に抑え、安心して施術を受けるには、信頼できるクリニック選びが欠かせません。ここでは、後悔しないために確認すべきポイントを紹介します。
カウンセリングが丁寧な医療機関を選ぶ
ダウンタイムを抑えるには、施術前のカウンセリングの質がとても重要です。なぜなら、肌質や悩みに合わせた正確な施術プランを組むことで、余計な肌ダメージを防げるからです。
良いクリニックは、患者の悩みを一方的に判断するのではなく、生活習慣・肌状態・過去の施術歴まで丁寧にヒアリングしたうえで、照射レベルや施術回数を調整してくれます。
一方、流れ作業のような簡単なカウンセリングしか行わない施設は、肌トラブルやダウンタイムが起きやすい傾向があります。不安な点や気になることをしっかり聞いてくれるか、時間をかけて説明してくれるかをチェックするのが、安心できるクリニック選びのポイントです。
経験豊富な医師の判断による照射
フォトフェイシャルは機械による施術とはいえ、実際の出力調整や照射の当て方には医師や施術者の技術が問われます。特に肌が弱い方やトラブルを抱えている方の場合、少しの出力の差で赤みや炎症が大きくなることもあるため、経験値の高い医師の存在が重要です。
熟練した医師であれば、肌状態を瞬時に判断し、その人に合った設定で施術を行うことが可能です。また、もし万が一トラブルが起きた際も、適切な診断と処置を行えるため、施術後の安心感も格段に違います。
実績のある医師が在籍しているかどうかは、公式サイトの症例紹介や口コミを通じて確認できます。料金の安さだけで選ばず、医師の対応や経験を重視して選ぶことが大切です。
最新機器を導入しているか確認
フォトフェイシャルは機器の進化によって、安全性や効果に大きな差が出てきています。たとえば、「ステラM22」や「ルメッカ」などの最新IPL機器は、肌への負担を抑えつつ、高い美肌効果を発揮できるよう設計されています。
最新機器には、照射パワーを細かく調整できる機能や冷却システムが搭載されているため、火照りや赤みといった副作用を軽減しやすいという利点があります。
クリニックによっては古い機種を長く使っていたり、複数のマシンを使い分けていない場合もあるため、カウンセリング時に「どの機種で施術を行うのか」「最新機器があるかどうか」を必ず確認しましょう。安全で確実な結果を得るためには、設備の充実度も見逃せないチェックポイントです。
まとめ
フォトフェイシャルは、シミや毛穴の改善に効果が期待できる施術ですが、赤みやかさぶたなどのダウンタイムが伴うこともあります。施術後の経過や日々の変化を正しく理解し、肌に負担をかけないケアを心がけることが大切です。また、信頼できる医療機関で施術を受けることで、リスクを抑えた美肌治療が実現できます。正しい知識を持って、安心して治療にのぞみましょう。
気になることや、一度カウンセリングを受けてみたい方は、銀座美容クリニック大分院までお問い合わせください。
