
PRP療法とは、自分の血液から採取したPRP(多血小板血漿)を用いてシワやたるみ、毛穴の改善を促す施術です。PRP療法を検討する際、メリットとデメリット、そして本当に効果があるのか不安に思う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、PRP療法のメリットとデメリット、効果などについて解説していきます。PRP療法を受けようか検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
PRP療法とは?
PRP療法とは、血液の中にある血小板という成分に含まれる成長因子を利用した美容施術です。自分の血液を採取してPRPを抽出し、たるみやシワなどの悩みが気になる肌へ直接注入します。
ヒアルロン酸などの施術のように即効性はありませんが、数か月という時間をかけて徐々に自然に美しい肌を取り戻していくのが特徴です。
また、自分の血液を使用して行う施術なので、アレルギー反応が起こる心配は基本的にありません。侵襲も少ない施術のため、痛みが苦手な方も安心して受けられます。
さらに、ヒアルロン酸のような一時的な効果ではなく、長期的な効果を得たい方にもおすすめの若返り美容医療です。
PRP療法はこのような人におすすめ
PRP療法は、以下の特徴に当てはまる人におすすめの施術です。
- 自然な若返りを目指したい
- 質感(ハリ・キメ・小じわ)の改善を重視したい
- 目の下のくぼみや小ジワ、口周りのちりめんジワ、毛穴の開きが気になる
- 異物注入に抵抗があり、自己血由来の施術を行いたい
- レーザーやマイクロニードル治療と組み合わせて、相乗効果を狙いたい
これらの特徴に当てはまる方は、ぜひPRP療法を検討してみてください。
PRP療法に効果がないのは本当?嘘?
PRP療法を受けた人の一部に、「効かない」という口コミが見られることから、効果がないのではないのかと心配になる方も少なくありません。
PRP療法の効果は、調整方法や注入層、回数、評価時期の差によって生じます。研究では、PRP単独でも肌の弾力・きめ・色調の改善が報告され、とくにニードリングやフラクショナルレーザーとの併用で効果が高まる傾向があります。
一方で、深いシワのボリュームアップや即効性は見込めないため、人によっては満足できない事実が発生してしまうのです。
そのため、PRP療法を選ぶ際は、医師とのカウンセリングにて適応を十分に見極め、適切な回数・間隔で行うことを意識しましょう。
PRP療法で期待できる効果
PRP療法で期待できる効果には、主に以下があげられます。
- 肌質の改善
- 毛穴やニキビ跡の改善
- 目元の若返り
それぞれの効果について詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
肌質の改善
PRP療法によってPRPの成長因子が線維芽細胞を刺激し、コラーゲン生成を促すことで、肌のハリや弾力が徐々に高まります。とくにちりめんじわのような浅いシワは変化を感じやすく、悩みを抱えている方は満足しやすいでしょう。
なお、効果の立ち上がりは数週間後からで、3か月前後にピークを迎えるケースが多いです。ただし、深い溝をすぐに埋める治療ではないため、目的によってはフィラーの併用を検討しましょう。
毛穴やニキビ跡の改善
PRP療法によってターンオーバーの正常化と真皮リモデリングが進むことで、開き毛穴や浅いニキビ痕の凹凸がなめらかになります。単独でも質感の均一化が期待できますが、マイクロニードルやフラクショナルレーザーと組み合わせると効果が得やすくなるでしょう。
なお、赤みや軽いむくみなどのダウンタイムは、数日で落ち着くのが一般的です。
目元の若返り
皮膚が薄い目元は、PRP療法によってキメが整い、小ジワが和らぐことで疲れ顔の悩みが軽減します。また、影によるくま(凹みによる暗さ)にも適応がありますが、茶くま・青くまなど色調主体のくまには限界があります。
この場合、必要に応じてヒアルロン酸やレーザーを併用し、総合的にデザインすると満足度が高まるでしょう。
PRP療法のメリット
PRP療法で期待できる主な効果・メリットは、以下のとおりです。
- アレルギー反応が少ない
- 自身の治癒力を高められる
- 早い効果も見込める
アレルギー反応が少ない
PRP療法では、人工的に作られた成分は使用せず、自分の血液を採取して使用します。自分の血液から血小板を分離し、その中の成長因子を濃縮して注入するので、アレルギーの心配はありません。
そのため、「美肌治療をしたいけど、アレルギーが心配…」と悩んでいる方も、安心して受けられます。
なお、過去にアレルギー反応があった方や元からアレルギー体質という方は、医師の診察や検査をより念入りに行ってからの施術が必要です。
また、クリニックによっては追加オプションにて、成長因子(FGF)が付けられる場合があります。PRP単体でも十分な効果が得られますが、肌のボリューム感を出したいという方におすすめです。
【中見出し】h3:自身の治癒力を高められる
PRP療法に用いられる血小板は、人間にはなくてはならない以下の重要な働きを担っています。
- 血液を固める
- 血管を修復する
- 組織を再生する
血小板の中には成長因子が多数含まれており、細胞の機能を促進させているのです。また、PRP療法によって皮膚内に投与された血小板の成長因子は、注入された部位の組織の細胞を増殖させたり、ケガや炎症の治癒を助けたりします。
早い効果も見込める
肌の美容目的でのPRP療法は、投与された成長因子が肌細胞の再生を促進するため、効果が早く現れる可能性があります。効果の現れ方には個人差がありますが、施術後の早い段階からハリやツヤの変化を感じ始める方もいるでしょう。
美肌になりたい人にとって、効果が早く現れるのはとても嬉しいことです。しかし、PRP療法の効果には個人差があるため、あくまでも目安として参考にしてみてください。
PRP療法の副作用・リスク・デメリット
PRP療法にはさまざまなメリットがありますが、以下のように副作用やリスクなど、幾つかのデメリットも存在します。
- 効果は個人差が大きい
- PRP採取の処置に痛みが生じる
- 費用が比較的高め
- 軽微な副作用が生じる
効果は個人差が大きい
PRP療法は、個人の血液から成長因子を取り出します。そのため、個人の体質や健康状態によっては、PRPの中にある成長因子の種類や量に変動がある場合があります。
その結果、同じ施術を受けても効果に個人差が出る場合がありますので、施術前に必ず医師からの説明を受けるようにしてください。
PRP採取の処置に痛みが生じる
PRP療法は侵襲の少ない施術ですが、採血の要領で針を刺すので、少なからず痛みが伴います。個人によっては、針を刺されるとめまいや気持ち悪さといった症状が出る方がいるので、不安な方は横になった状態で施術を受けるなどの対策が必要です。
しかし、痛みや施術に対する恐怖感の強い方は、オプションで笑気麻酔や表面麻酔を加えられます。不安感の強い方は、我慢せずに医師に相談しましょう。
費用が比較的高め
PRP療法は、他の注入するタイプの美肌メニューよりも金額が高い傾向にあります。主な理由としてあげられるのは、以下のとおりです。
- 成長因子を取り出すために必要な機械が高額
- 成長因子の処理や取り出しには専門的な知識や技術が必要
- 保険適用外による美容施術のため
ただし、PRP療法は自分自身の成長因子を使用するため安全性が高く、効果も半永久的に実感できるので、必ずしも高額とは言い切れません。確かな技術と知識を持っているクリニックを選択できると、価格以上の結果が得られる可能性もあります。
そのため、価格だけではなく長期的な効果も見越して、慎重にクリニック選びを行ってみてください。
軽微な副作用が生じる
PRP療法は比較的ダウンタイムが短く、副作用も軽い施術です。しかし、いくつかの副作用が生じるケースもあるため、以下で期間とあわせて確認してみましょう。
- 赤み:施術後に現れる可能性があり、数日程度で収まるケースが多い
- 腫れ:施術後に現れる可能性があり、数日程度で収まるケースが多い
- 内出血:個人差によって現れ、数日ほど経過すると徐々に消えていく
このように、PRP療法のダウンタイムは長くても1週間程度と、日常生活に影響を与えにくい施術といえます。施術後の過ごし方を医師から丁寧に指導してもらい実践することで、より安心して経過を観察できるでしょう。
PRP療法の施術の流れ
PRP療法の一般的な施術の流れは、以下のとおりです。
- 診察と採血
- 遠心分離
- 必要部位へ局所麻酔下で注入④
- 止血・クーリング
なお、施術時間は30〜60分程度が目安で、痛みは麻酔により軽減されます。また、施術後に赤み・腫れ・点状出血が出る可能性がありますが、数日程度で改善することが多く、洗顔・メイクは翌日から可能なケースが一般的です。
PRP療法を受ける頻度・持続期間
PRP療法は、初回は1〜3回を1〜2か月間隔で行い、その後は半年〜1年ごとにメンテナンスするプランがよく採用されます。効果は段階的に現れるため、写真記録で経過を確認しながら回数を調整すると納得感が得やすいです。
また、併用治療の有無や生活要因(紫外線・睡眠・喫煙)でも体感の効果は変化します。効果に満足するためには医師と一緒に最適なプランニングが必要になるため、事前のカウンセリングはじっくりと行いましょう。
PRP療法と併用しやすい施術と期待できる効果
PRP療法は、他の治療と併用することでより確かな効果を実感できるケースがあります。主に併用される施術と期待できる効果は、以下のとおりです。
- マイクロニードル:PRPの浸潤を促し、毛穴・軽度の凹凸の改善を後押しする
- フラクショナルレーザー:コラーゲン再構築をさらに促す
- ボトックス・ヒアルロン酸:表情じわやボリュームなど、PRPが不得意な領域を補う
施術の併用はダウンタイムや費用が増えるデメリットもありますが、満足度が上がるケースが多く確認されています。自分が満足できるよう、目標と予算に合わせて施術プランを設計しましょう。
PRP療法が受けられるおすすめクリニック・費用【大分】
大分でPRP療法が受けられるおすすめクリニックには、銀座美容クリニックがあげられます。銀座美容クリニックが提供しているPRP療法の費用は、以下のとおりです。
単位 | 価格 |
1ml | 100,000円 |
2ml | 120,000円 |
4ml | 150,000円 |
6ml | 180,000円 |
成長因子(FGF) | 20,000円/ml |
なお、銀座美容クリニックでは2025年8月時点、PRP療法の30%OFFキャンペーンを実施しています。普段より安く施術を受けられるため、気になっている方はお早めにご相談ください。
銀座美容クリニックのほかにも、大分にはPRP療法を提供しているクリニックがあります。以下では、「共立美容外科 大分院」と「湘南美容外科クリニック 大分院」のPRP療法にかかる費用を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
- 共立美容外科 大分院:33,000円
- 湘南美容外科クリニック 大分院:150,000円〜340,000円
※部位によって異なります
PRP療法を受けるクリニックを選ぶ際のポイント
PRP療法を受けるクリニックに悩んだ場合は、以下のポイントをチェックして選んでみてください。
- 再生医療等の届出と体制整備がなされているか(第Ⅲ種の取り扱い)
- 衛生管理は徹底されているか
- PRPの調整法など、十分な説明をしてもらえるか
- インフォームドコンセントがあるか
- 症例写真の提示やリスク説明、同意書の整備はあるか
- アフターフォローは充実しているか
上記のポイントを意識することで、より安心してPRP療法を受けられるでしょう。
出典:厚生労働省|再生医療等安全性確保法における再生医療等のリスク分類・法の適用除外範囲の見直しに 資する研究
PRP療法に関するよくある質問
最後に、PRP療法に関するよくある質問を紹介します。実際にクリニックを訪れる前に知っておきたい内容をまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
PRP療法の効果はどれくらい続く?
個人差はありますが、PRP療法の効果の持続目安は半年〜1年程度です。3〜6か月間隔で定期的に追加すると、より質感の底上げを感じやすくなります。なお、併用治療の有無や生活習慣でも効果の持続期間は変わるため、医師との診察で最適な頻度を相談してみてください。
PRP療法のデメリットは?
PRP療法のデメリットは、即時に深いシワを埋めたり、大きくボリュームを出したりする効果が弱い点です。また、美容医療のメニューのなかでは比較的初期費用が高額な点もデメリットといえます。
ただし、持続期間が長いため、長期的な目線でみるとコストパフォーマンスは抜群でしょう。
PRP療法の美容効果は?
PRP療法によって期待できる美容効果には、小じわやちりめんじわ、ハリ低下、毛穴目立ち、軽度のくぼみの質感改善があげられます。マイクロニードルやフラクショナルレーザーと併用すると、より凹凸や毛穴の改善効果が高まりやすい傾向があります。また、目元ではクマ・小じわの改善を狙うケースが多く、複合治療での設計がおすすめです。
PRP療法を受けられない人は?
PRP療法は、以下に当てはまる場合は施術を避けましょう。
- 重度の血小板減少がある方
- 血小板機能異常がある方
- 重い肝疾患がある方
- 抗凝固薬の内服中の方 など
また、活動性の悪性腫瘍をお持ちの方や自己免疫疾患のある方、妊娠中・授乳中の方は主治医と十分に相談してください。初来院時の問診では、既往歴や内服中の薬、アレルギーなどの情報を正確に伝えましょう。
まとめ
PRP療法は、自分の血液を活用して、肌の自己修復力を引き出して質感を整える施術です。フィラーに比べて自然志向であり、肌のちりめんジワやハリ不足、目元の小ジワなどの改善に適しています。
一方で、即時のボリュームアップには不向きであるため、目的によっては他の施術の方が合う場合もあるでしょう。ご自身の適応の見極めと他の施術の併用を検討し、満足度の高い仕上がりを目指しましょう。